見本市販売=ゲリラマーケテイングの役割と限界!![20]
資本がなくても起業が容易な物販小売りだが!
物販小売りの立ち上げで、最初はお金を掛けずにリスクを少なくした形態は、みな似通っています。
まず無店舗営業、移動販売、催事販売、ネツト販売などです。このブログではスマホもPCスキルも要らないと、うたっていますので、前3者が主に対象になります。
商売初心者は往々にして、「優れた商品」ならばお客様はかってに集まつて、買ってくれると思っています。
集客の大事さを甘く見ているのです。商品は入荷したものの、販売ルートでつまずきます。
そして既存の販売ルートの開拓を始めるのですが、その困難さは既にブログでお話した通りです。
先発業者や取引先の利害関係が、複雑に絡み合い,新参者がその中にすぐに割り込むのは、厳しいものがあります。
それらの販売ルートへの参入努力をしながら、とりあえず商売を軌道に乗せる手段が、見本市販売という位置つけなのです。
その理由も重複説明になりますが、
(1)小間料金を払えば、原則出展できること。不可能な見本市もあります。
(2)店頭販売にくらべると、数倍・数十倍の売り上げが期待できること。見込み違いに大損することも。
(3)売り上げは即持ち帰ることができるので、資金回転に余裕ができる。店頭販売では一度店の売り上げを納金するため、!~2ケ月後の受け取りになる。
ほかにもありますが、商売を始めた方には利点が大きいのです。
地方の見本市は仕事を離れて楽しみが一杯!
私は約7年間で島根・鹿児島・沖縄を除く日本全国で開かれた見本市・展示会・インポートフェア―・地方博覧会など売れそうなイベントには、自分ながら呆れるほど出展しています。
都内近郊で行われるイベントに比べ、仕事とはいえ旅行の楽しみもあるからです。
出張中には地元の祭りとイベントが重なることもあり、青森のねぶた祭、小倉の竿燈祭りにも遭遇して楽しみました。
出張の旅先が楽しすぎて、儲け以上にお金を使うこともあり、仕事と遊びがいつしょになることもたびたびでした。
それらの楽しい思い出は後に譲りますが、地方での見本市でも出展業者は代わり映えしません。
おのずと知り合い同士で同じホテルに宿泊したり、見本市の帰りには食事や麻雀で情報交換代わりの親交を深めるのです。
ここでの様々な情報が個人業者にとり大事な意味を持つことがあります。
今まで出展したことのない見本市情報なども入つてきますので、初心者には役に立つことも多いのです。
見本市販売=ゲリラマーケテイングの限界と次の展開は??
これまでどちらかと言えば、ゲリラマーケテイングの良いところばかり,強調した気がしますが、マイナスもあります。
(1)出展料金が個人販売業者には高すぎて、赤字になる見本市もあること。
業者により、商品により赤字・黒字の採算は様々ですが、物販小売りにはハードルが高い料金なのです。
主催者はもともと企業相手の料金設定なので、文句は言えないのですが、私たちも負担が少しでも軽くなるように知恵を絞りました。
出展申込書に、【角小間希望】と赤いボールペンで強調しておくのです。
すると大抵希望通りの角小間を割り振つてくれます。後には同業者全てにまねされましたが。
両となりに挟まれた小間と角小間では,単純に通路に面した売り場面積が2倍になり、売り上げも連れて倍増するからです。
売り上げが見込めないと予想されるときには、小間半分を同業者に貸して、出展代金を半額にすることもできるのです。
(2)ゲリラマーケテイングは商売立ち上げに有効だが、発展性が乏しい。
見本市販売は、ゲリラマーケテイングの文字通り意表と突いた販売なので、2年・3年と繰り返すのは、もはやルーチンワークと化し、本来の意味でもゲリラマーケテイングとは言えません。
企業の宣伝・PRであれば継続して出展する意味はあるのですが、販売小売りには継続・蓄積するメリツトは少ないと思います。
その限界・行き詰まりを感じるようになり、次第に自身の商売の進め方や商品も見直すことになるのでした。
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