パクリ屋の取り込み詐欺被害も何のその!M氏のその後[31]
奥さんと2人三脚の個人事業
札幌のパクリ屋から約350万円の取り込み詐欺にあった増田氏であるが、裁判に勝つても多分被害金額は戻つてこなかつただろうと、思います。
製造小売業へ転換をしたばかりの時期の痛手でしたが、新しい商品販売は順調にいき、卸業も軌道に乗せます。
倉庫での組み立て・包装作業が忙しく人手が足りない、というので、当時西宮の実家いた妹を紹介・パートに行かせました。
彼の奥さんがパートたちをまとめて仕事してたのですが、万田久子にも似た色白の奥さんと親しくなり、仕事終わりには梅田へカラオケに繰り出すこともあつたそうです。
私も小倉での見本市販売でたまたま同じホテルになり、デイナーをいつしょした思い出も懐かしいですね。
馬バカ1代ーー35年の馬主業
彼が共同馬主の代表になつてから、私も一口馬主に幾度となく誘われましたが、関西の厩舎だと馬が出走しても見に行けないので、馬主にはなりませんでした。
私は馬自身が好きというより、それ以上に馬券に興味がある方でしたが、彼は逆に馬券よりも馬に熱中してました。
見本市販売の合間には,北海道の牧場をよく訪れ、好みの馬をみては、購入する馬の種付けや配合を研究するのに余念がありません。
その話をしてる時の彼の嬉しい表情は、まさに馬バカそのものの顔でした。失礼!。
本当に馬が好きなひとです。
「馬は可愛いでぇ~」今も彼の言葉は脳裏から離れてくれません。
彼が代表のクラブは、毎年10頭前後の馬を保有してますが、30年以上にわたり維持してるのは大変な努力です。
馬たちが彼の愛情に応えているのかもしれませんね。
厩舎情報に踊らされたスナツクママたち!
私が目黒の小さな商店街に眼鏡小売店を開業していたころの話です。
仕事帰りにたまに顔をだす武蔵小山のスナツクで、増田氏の馬主業の話がきつかけでした。
姉妹でやりくりする店ですが、2人がその話に身を乗り出してくるのです。
「私ら2人、その競馬でつい最近ひどい目にあったんだから~」?????
「私に話させて」と姉妹が争うようにしゃべり始めます。
聞くと中央競馬の馬主が、彼女らの店の常連さんでいるそうです。
その常連さんから電話があり、明日京都競馬場で持ち馬が出走するのだが、急用でどうしても行かれないのだという。それで姉妹に代わりに行ってくれないかとの依頼だ。
彼にはそのレースにどうしても行かねばならない事情があつたそうだ。
というのは彼の馬を管理する調教師から前日連絡があり、今度のレースはまず間違いなく勝てるので、口取りにオーナーに来てほしいのだと。
それだけだとありふれた厩舎情報だが、そのオーナーは姉妹に交通費も出すし、なによりも彼女らに10万円預けるから、愛馬の馬券も買ってきてとの真剣な頼み事でした。
常連さんだし、今までそのような頼み事もされたことがない姉妹はオーナーの話を信じたのです。
厩舎情報にのつた姉妹ママ
なによりもこの貴重な情報は、私たちにも一獲千金のチャンスと考えたのも無理はない。
姉妹は店の売り上げありつたけに加え、翌日銀行からも預金を下ろして意気揚々と京都競馬場へいったそうです。
朝早くから美容室に特別に予約し、ドレスアップ・優勝記念の口取り写真に恥ずかしくない姿の姉妹が想像できます。
最上階の馬主席からのレース観戦
その場所からだと口取り写真に間に合わないかもと思いながらも、レースでオーナーから頼まれた馬券以外に、自分たちもしこたま買った馬券を握りしめて愛馬を応援した。
で、結果は?
見事に愛馬は馬群に沈んだのです。
馬が人間を騙した???
常連のオーナーが彼女たちを騙したのか?
調教師がオーナーを騙したのか?
否!!!!
いずれも不正解だと思う。それぞれに騙す理由がないからです。
調教を通じて馬の身近にいる人間は、馬が勝てる状態かどうか、ある程度は判断できるが、馬自身が「次のレースは俺勝てますよ」というわけではない。
このケースも馬がそう言ったわけではないので、調教師が馬にかってに騙されたのかもしれないですね。
今回はブログタイトルからずれたブログになりすみません。好きな競馬につい筆が滑りました。
#画像クリツクで商品詳細