売り上げ上がれど利益なし！！販売商品の見直し[32]
販路拡大も利益率に問題が！！！
主力商品の健康メガネの売り上げは、販路を拡大したこともあり、順調に伸びていた。東京の見本市以外にも地方の物産産業展にも積極的に参加しました。
展示会場はインテツクス大阪・神戸国際展示場・西日本国際展示場／ポートメッセ名古屋／名古屋吹上ホール・富山産業展示館・石川県産業展示館・・・など、小さい会場は思い出せないくらいあります。
また自治体が主催するイベントでは、横浜開港記念祭り・大田区工業展・広島花博覧会、企業招待セールでは伊藤忠商事、商店街では銀座グランマルシェ。
駅ナカではJR蒲田駅・新橋駅・品川駅・東京駅・新宿駅・浜松町・横浜駅・溝の口駅など。
横浜そごうデパート・東急ストアーは３～５年の長きにわたり催事販売させてもらえました。
特に東急ストアーでは、仕入れ担当の子会社・東光商事に直接取引口座を開設でき、お世話になりました。
利益率の悪さで急激に財務悪化！！
以前のブログでも触れましたが、主力商品の「健康めがね」の粗利益は４０％です。
見本市販売の時は、所場代は売り上げ歩合ではないので、赤字採算でもどこかで大当たりがあれば、その儲けで赤字を補えました。
ところが駅ナカ催事やデパート・スーパーでは２０～２５％（取引口座元が５～１０%
上乗せする）のうえ、末締めの末払いが多いので、最初は資金のやりくりに苦労します。
私の商品「健康めがね」では２０％の手数料を払うと、粗利は２０％しかありません。１日平均の売り上げが７万円とすると、粗利はわずか￥１４０００にしかなりません。
アルバイト代で消えてなくなる粗利なので、利益率の高い他の商品を探さざるを得ないのです。
都合の良いことに、催事場である男性が老眼鏡の売り込みに来られ、商談をします。
男性は元々眼鏡店に勤めていたのですが、その店が廃業して老眼鏡の在庫があるので引きとつてくれないか、とのこと。
現物の眼鏡を見ると旧式のフレームだけど品質は良いのでまとめて引き取りました。
彼の老眼鏡は、引き取り価格の４倍近い価格で売れました。粗利７５％になります。１ケ月もたたないうちに売り切れたので、彼に追加を頼みましたが、在庫はありませんでした。
新規卸売り業者を開拓ーそれがCオプティカル！
老眼鏡の粗利の良さに気が付いた私は、スポット取引ではない、安定した取引先を探すと、浅草橋にCオプティカルという卸売業者を見つけます。
サングラスが専門ですが老眼鏡も取り扱っていました。
以後その業者から老眼鏡をはじめサングラスも取引することになつたのです。私が店を構えるまでお付き合いは続きました。
サングラスの粗利は大したことはないのですが、老眼鏡の粗利は６０％以上確保できたので、経営的には多少楽になります。
私の後悔する２つの失敗
今でも後悔しているのは、ひとつは卸し取引の件です。
委託取引でしたので卸は価格の６０％。はじめにお話ししているとおりです。
最初は近場の販売に限られていたので、売れた分納金してたのですが、その時点で実質買取みたいなものなので、取引を買取卸の５０％に再交渉すべきでした。
もうひとつは代理店契約にして、リピート客の販売を手掛けなかつたことです。
これは事務所を構える必要があるので、現実的でないかもしれないのですが、結果的にはメーカーの宣伝に終わつてしまつたわけです。
経験値ゼロの商売初心者だつたのを思い知らされます。
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