販売にお金は惜しまない!強気の営業は?[33]
デイスプレイスタンドを40万円で特注
それまで催事台を平面的にしか使ってなかつたので、ボリューム感を出すためにデスプレイスタンドを10台Cオプティカルに特注します。
サングラスの販売も始めたからです。費用は40万もかかりましたが、売り上げでカバーしてやるという意気込みでした。
しかしそれだけ投資をしても思うような売り上げは伸びず、前の「健康めがね」のポスターと併せて70万の先行投資は、発売元への商品代金納入に悪影響をきたすのでした。
1985年頃になると委託販売の「健康めがね」の債務が約350万余りだと、発売元の事務員から知らされ愕然としました。(内心では相当たまつているとは思っていましたが)
原因は商売の赤字はもちろんですが、商売代金と生活費用の混同です。
個人事業では事業資金と事業主個人のお金を混同しがちですが、もともとお金にだらしない私の性格がさらに輪をかけていたのです。
発売元が債務350万をカット!温情に助けられる!
それほど溜まつていたのに、会社からは不思議と請求されてはいませんでした。私はそれをいいことに商品を出してもらつていたのです。今でも心苦しい失敗経験です。
申し訳ないのでそれ以後「健康めがね」は販売を止めました。
出荷停止を言い渡されたわけでもありませんが、少しずつ返済すればよいということでした。
発売元はその頃当初の事務所より大きなビルに移り、事務員も増えていましたので、「健康めがね」の販売は好調だつたのでしょう。
ある時親しくしてた事務員の女性から連絡があり、副業でスナツクを開いたので遊びに来いとのお誘いです。
そこで耳寄りなニュースを教えてくれたのです。むしろそのニュースをわたしに伝えるために電話をくれたのですが。
このたび社長が交代して、私の債務を免除したというのです。驚きました。
新しい社長がいうには売掛債権をいつまでも帳簿に記載すると、税金がかかるから早く処理しなさいとのこと。
本当に助かりました。今でも感謝の気持ちは忘れておりません。。
事務員が言うには、私が見本市で「健康めがね」を販売するようになり、いっきに全国展開が進み、業績があがつた実績・貢献を考慮してくれたのだと。
この言葉に私もある意味救われた気がしたものです。
損失を与えたものの、会社は業績がアツプした。
私はお金は残らないものの、商売をやつてよかつたと思う、初めての苦い体験でした。
初めての商売での体験を次に生かす
本格的に取り組んだ初めての商品「健康めがね」販売での教訓。
(1)商品仕入れは現金取引で。仕入れ条件が有利になる。また私みたいにお金の管理ができない人は特に注意。
(2)リピート商品は後の注文に備えて、連絡窓口をあらかじめ想定しておく。後々の注文を逃さない。
(3)(1)と関連するが事業資金と生活資金は区別する。赤字になるとつい事業資金に手をつけるが、なるべく我慢が大事。私はこれが最後まで弱点だつた。
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