「健康めがね」で勝負!!販売拡大に邁進!![26]
販路拡大一直線の1984年!!
ゲリラマーケテイングで、「健康めがね」が主力商品として通用すると確信した私は、販売促進用に約30万円かけて1枚のポスターを作つた。
「健康めがね」の展示台にあるイラストを利用して、縦120cm・横180cmの大きさのポスターでした。イラストをそのまま写植でとり、丸めることで移動も簡便で、かつ破れない布製を思いつき、フジフィルムのラボに依頼しました。
ポスターの大きさは、見本市での小さな小間(120*180)でも、展示できるものにした。なけなしの資金ではあつたけれど、見本市での強力な販促ツールにどうしても必要だつたのです。
斬新かつスマートなイラストのポスターは、その「健康めがね」というフレーズとともに見本市では、来場者の足をよく止めてくれました。
特注のポスターは売上に貢献し、私は商売人から個人事業主(中身はまつたく同じですが)に昇格したような満足感がありました。
残念ながらそのポスター写真はないのですが、下の写真で私の右腕の先に見える展示台のイラストがそれです。
ありとあらゆる見本市に出展! 1984~1985年
販売が軌道に乗り、ものは試しとばかり様々な見本市に・展示会に出展しました。
覚えている大きな見本市だけでも、国際見本市・国際包装展(JAPAN PACK)・食肉産業展・JAPAN SHOP・防犯防災総合展・JAPAN ボートショー・外食産業展・広島花博覧会そのほか地方の産業展まで。
飲食関係のオーナーが来場する見本市・飲食以外でもオーナーの来場者が多いクリーニング展などは、大規模な見本市ではないけど予想外の嬉しい売り上げだつた。
その後は比較的リツチで年配の来場者が見込める見本市…展示会に徐々に出展をシフトしていきます、
それらの出展経験で得られたのは、売り上げの多寡を決めるのは必ずしも見本市の規模や来場者の人数ではないということです。
私の販売する老眼鏡は、とくにその傾向が強く現れ、当然ながら年配層の客層が多いかどうかで売り上げが左右されました。
見本市・展示会閑散期には青森の肉牛の品評会まで!!
今では産業界はどこも人出不足で想像できないですが、一昔前にはこのようなセリフがありました。
「大工殺すに雨の3日も降ればよい」
仕事のない時代の文句ですが、私たちの商売も共通するところがあります。
常設売り場をもたない業者は、見本市・展示会のないオフシーズンは、どの業者も売り場を求めて奔走します。当時の私もその一人です。
どこから入手したのか、例の財布販売の友人が、展示会にいつしょに行かないか?との誘いがありました。
場所は青森県・黒石市、展示会は青森牛の品評会でした。聞いたこともない地方都市の、しかも牛の品評会。
このような展示会に人が来るのだろうか、不安はありましたが、遊んでいても仕方がないので、気分転換を兼ねて、友人と2人で出かけることにしました。
売り上げは期待しない、ほとんど観光気分の遠征です。会場に着くと、案の定小さい会場で、どうゆうわけか物販業者は私たちだけ。
来場者も少なく、そりゃそうでしょうね、牛の品評会に家族連れが来るわけない。
それでも物販が珍しいのか、ぽつぽつと展示台に立ち寄つては購入してくれます。
私の「健康めがね」の価格は¥3500なので30ケも売れれば10万円を超える売り上げになります。購買者は30人いればよいのです。
粗利は42000円になるので往復の高速・ガソリン代の負担を計算しても30000円近い利益は確保できました。
東京で遊んでいては入らない収入なので、地方の小さな品評会といえども有難い販売先でした。
財布売りの友人は来場者が少ないので、私とは逆に苦戦でしたね。
来場者が多い時の彼の売り上げは私の3~4倍いきますが、今回は珍しく私が上回りました。
商品に合う客層・来場者の人数それぞれにより、売り上げは全然違うので、正確な売り上げ予想は、ある程度見本市の場数を踏むのも必要ですね。
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