同時期に活躍したM氏の馬が高松宮記念に出走![29]
実演販売士からダービー2着馬の馬主に華麗に転身!
書くのに疲れたので一服する為、TVをつけると競馬・高松宮記念のパドックを写していました。
出走馬を見ると,「ラブカンプ―(牝4)」が出ているのに気ずくのですが、彼が馬主の馬だとすぐにわかりました。
彼の馬は牝馬には「ラブ」の冠を付けた名前が多いからです。
彼とは馬主の増田陽一氏のことです。馬主欄に名前が載つているので、あえて実名を書かせてもらいました。
私がゲリラマーケテイングで見本市販売を始めたころ、同時期に実演販売していた男です。
最初は、当時スーパー・デパートで爆発的に売れていた、婦人用の買い物バツグの実演販売を見本市でも販売をしていました。
金属製にみえる塗料でコーテイングした、布製のバツグです。
NASA が開発した?布という、怪しげなキャツチフレーズがうりで、どこの売り場でも販売していたものです。
¥1000均一価格ということもあり、ご婦人方に人気を博していました。
何故実演なのか。バツグをこのように折りたたむとポケットに入りますと、実演して見せることででお客様をひきつてけていたから。
私と同じ年代のご婦人ならば、きつと買われた経験があると思います。
実演販売から製造・小売り業へ転身!!
彼は私と同年令で出身も関西なので、商売情報を交換するなど、親しくなるのに時間はかかりませんでした。
もつとも関西のゲリラマーケツターは、当時彼と輸入洗剤を販売してた堺の個人業者と2人だけでしたが。
友人になつてから1年位たつと、彼の販売する商品が変わつていました。
買い物バツグから、粘着テープを利用したコロコロという家庭用品に変わつていました。ぺットのいる家庭でよく使用する品物です。
猫や犬の抜け毛をよくとる、回転式粘着テープですが、いまほど多くの種類は出ていません。
彼に詳しく聞くと、その商品材料を台湾から輸入し、国内で組み立て販売を始めたというのです。
大阪近郊の家の近くに倉庫を借りて、パートのおばちゃんに組み立て・包装を頼み、彼には子供がいないので、奥さんがその手伝いをしていました。
同時に小売店にも販売する卸業も始めていたのです。
小売店から発展するビジネスモデル!製造小売業(SPA)
SPAとは小売業の発展系ビジネスモデルのひとつです。もともとは、アパレル業界から始まつたのですが、いまではアパレル業界以外の業界でも呼称して使います。
SPAとはメーカーが商品企画・生産管理・販売管理を一貫して行う業態です。
代表例がユニクロになります。
山口市の衣料小売りの安売りから店舗を増やし、他社に先駆け、上記のビジネスモデルを確立したリテール系のSPAです。
小売業の最終到達業態のひとつにあたります。
多数の店舗情報から消費者のニーズをいち早くつかみ、工場の生産情報に生かし、高品質・安価な製品を大量生産するユニクロのビジネスモデルは、小売業の者にとつて大いに参考すべきモデルになります。
小売業からさらに事業の拡大を図る者には、避けて通ることは出来ない発展業態ですが、実はこの形態こそ小売業を成功しやすくする要素なのです。
私がこのブログで、商売を始めるには、物販小売りをお勧めする理由がここにあるからです。
ゲリラマーケテイングはその過程の手段に過ぎません。この辺は大事なので別の機会に詳しくお話ししたいと思います。
増田氏はこのビジネスモデルで成功?
個人事業ですが増田氏も、小売りの発展系にたがわず、自分がメーカー・小売業に意識・無意識にかかわらず転身したのです。恐らく商売人としての直感でしょう。
メーカーから仕入れるよりも、自由に価格設定ができ、プライベート商品として卸もでき、小売りもできるのは、小売業者には大きな強みになるのです。
彼の判断は小売業の経験を積めば、おのずと導かれる決断と言えます。
ただ順調に見えた彼の事業も、大変な事件に巻き込まれたのです。
その事件とは?次回のブログで。
冒頭タイトルの高松宮記念では、彼の持ち馬は18着でした!残念!
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