買うお客様を一瞬で見分けるには[27]
場数を踏むと買うお客様は直ぐにわかる!
黒石市での牛の品評会のような、来場者が少ない展示会などでは、お客様との雑談を楽しみながら販売が可能です。
展示台にお客様がいることで、他の様子見のお客様も立ち寄るので、ある種サクラにな ってもらうのです。
ところが来場者が多くて混雑する見本市では、展示台に立ち寄る、お客様の購買意欲を瞬時に見抜くスキルが必要になります。
限られた時間内でいかに多く販売するかが、その日の売り上げの大部分を決めるのです。
数多くの見本市・展示会に出展する内に、自然と目前のお客様をスムーズに捌けるようになりました。
購買意欲のあるお客様は必ず正対!対面販売員必見!
対面販売のベテラン販売員は分かると思いますが、買う意思のあるお客様は展示台に近ずく時から、その身体をほぼまつすぐ展示台と正対して近寄ります。
その様なお客様は買う気満々のお客様なので、すぐに老眼鏡を手にとつてもらい、適切な度数の老眼鏡をお勧めするのです。
気に入つて頂くとすぐに購入するので、隣で度数をはかつていたほかのお客様も、つられたように購入されるのです。
このように展示台に正対するお客様を、いち早く見つけてプロモーションすることが対面販売では、売り上げアツプの大事なスキルになります。
反対にへッピリ腰や身体を半身しか向けていないお客様は、まず購入されないので、適当に応対して、次のお客様に神経を集中します。
そこの見切りの速さが、そのスキルのない人とは対面販売の売り上げには、最後大きく差が出ます。
名古屋人の値切り方ーその2 期待にたがわず!
前のブログで愛知県人と三重県人はどちらがケチか?という,両県出身の方には怒られそうな内容で失礼しました。
食肉産業展だつたと思うのですが、展示会の最終日のことです。閉場の時間が
まもなくという時のこと。
帰りの準備を始めた私の展示台に40歳代の男性が来ました。前日にも老眼鏡を見ていた方なので、顔は覚えています。
ここは名古屋なので、展示会最終日は安く販売するのを期待して、来られたのは想像できました。
名古屋人は二段構えの値切り方!忘れていた!
その方の選び方は、展示台に正対していたので、買う気充分なのは分かつていました。
予想通り、今日は最終日なので安く負けろと値切つてきました。
帰る準備の最中に、ごちゃごちゃするのも面倒なので、¥3500の「健康めがね」を¥3200で良いです、とサービスです。
昨日も見に来られてましたから、よほど気に入つてくれたのだと思います。
紙袋に「健康めがね」をいれお客様に渡そうとしたところ、もう一つくれと注文です。2ケ袋に入れて渡すと、2ケ買うのだから¥6000で良いなと。「あっ!という言葉も出る前に、お札を置いてささつと帰つたのでした。
不思議と怒りの感情はないですよ。怒りの感情を忘れさせるほどの、それほど鮮やかな名古屋人の値切りです。
「しまつた!ここは名古屋だつた!」と思い出したのも後の祭り。
それ以来名古屋人の値切り2段構えには気をつけ、値切りをうまくかわすように心がけたのです。
物の価値より値切ることが大事な名古屋人!
知り合いの骨董商の言葉ですが、名古屋で商品を販売するときには、東京で売るときの小売価格より、さらに高い小売価格を設定していくのだという。
東京や大阪の人は値切りはするものの、商品の真価が分かる人多いため、むちゃな値切りはしないので、相応の正価を付けて販売するのだ。
また正価を付けないと商売人の信用を問われかねない。
ところが名古屋人は商品が正価であるかないかは関係なしに、言い値をただただ値切るのが価値ある男の在り方というか、認識なのだという。
だから名古屋人がどれほど値切るのかを想定して、最終的に双方が満足いくような価格に設定しておく。
値切りがどれほど大きくできたかが、名古屋では有能の証明になるのだ。
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