北欧美女をお供にスウエーデンで寅さん稼業![28]
世界を股に活躍ー実演販売の神様!!!
前回黒石市での青森牛品評会出展をブログしましたが、出展料を記すのを忘れてました。たぶん¥5000円にもいかない金額です。
地方のイベントは出展料が安く、その分リスクが少ないので、イベントのよつては思わぬ売り上げ利益があります。
私が地方でドサ回りの後、ある見本市で包丁の実演販売の神様S氏と再会しました。
相変わらず、エンブレムのついたジャケツトをはおるダンデイな彼氏です。
2~3ケ月ぶりの久々なので、コーヒーを飲みながら近況を尋ねました。
するとスウエーデンに2週間ほど実演販売に行つてたとのこと。なんでも以前見本市でS氏の実演販売を目にしたことがある、かの地のデパートのバイヤーに誘われたそうでした。
包丁の実演販売には、言葉は必要ありません。切れ味を見せるだけです。
気の良いS氏は二つ返事で引き受けたそうです。
時期は北欧のクリスマスシーズンでした。
バイヤーが数か所のデパートのスケヂュールを組み、案内に若い北欧美女が秘書代わりにつきました。
彼の手首にはスイス高級時計が!!
肝心の売り上げをどうだつたのか、尋ねましたが、景気の良い返事は聞けません。
しかし、彼の手首の真新しい腕時計にきずいた私は、すかさず突込みました。
私がサラリーマン時代に憧れていたスイス高級時計が巻かれていたのです。
スイス・ラ ショード・フォンが誇る時計ブランドの「CORUM 」の製品です。
文字盤にあしらわれた国際海洋信号旗のデザインは、まがうこたなく、伝説的ヨツトレースの名を冠した名品「アドミラル」ガンブルーカラーのスポーツウオツチです。
ガンブルーガゼルのついたこの時計は,ヨツトマンには憧れの時計なのです。
私もリーマン時代には、江ノ島にヨツトを預けるくらい熱中したので、本物の「アドミラル」に思わず見入りました。
売り上げ代金代わりの「CORUM」高級時計!
売り上げにうかない顔のS氏は、先方バイヤーが売り上げ手数料が払えないというので、この時計を貰つて来たと実情を話してくれたのです。
「アドミラル」シリーズの時計は、今は最低価格でも55万円以上しますが、35年前だとどの程度の価格になるのでしょうか。
S氏はそれだけで納得できたのか、でも彼は寛容な人柄なので、多分バイヤーともめることなく帰国したのではないかと。
彼も純粋な名古屋人ですが、ひとが抜けたような性格(良い意味で)なのでだいたい想像は出来ます。
美人秘書が寝かせてくれない!S氏の嬉しい悲鳴!
浮かない表情の割には、なんとなく悟つたような、満足した表情のS氏を怪訝におもつていると、「実はーーー」とすこし鼻の下を長くして語りだした。
現地の案内の秘書がS氏を誘ってくるので、ホテルで幾度となく年甲斐もなく頑張つたと。
北欧美女は1度だけでは満足しないので、ついついねだられるがままに張り切つたらしい。
どこまで本当か分からないが、彼の表情からはまんざら嘘話ではないことは、読み取れた。
金髪美女に憧れていた私は、ただただ彼が羨ましい限りでした。
国外や国内を見本市販売で出張すると、彼のようにふとしたことで、良い思いをすることはある。私も何度も経験したので、それがまた地方の見本市の魅力にもなつていた。
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