発売元メーカー社長に頼み込む!MONO雑誌でみた新発売「健康めがね」(老眼鏡)[11]
「健康めがね」のデザインにアンテナが反応した!!
毎月商品探しに購読していた雑誌「MONO」で、新発売商品として小さく紹介記事がのつていた。
若い人向け雑誌だから老眼鏡の扱いは小さい。
「健康めがね」というネーミングに気をひかれたのと、老眼鏡らしくないステキなデザインに注目した。俗に「カニ目」と言われる携帯用の鼻眼鏡だ。
コメデイアンの三木のりへいが、TVCMでかけているものです。プラスチツクのケースもよく考えられたものだつた。
物販小売りに向かない商材を前のブログに、箇条書きしました。
よく考えてください。この「健康めがね」はその不利な条件をすべてクリア―しています。(厳密には老眼鏡は医療機器なので販売規制があるが、現実は無法状態)
販売対象が壮年以上という限られた客層が気にかかるものの、そのハンデ以上に商品の魅力を感じていました。
それまでに売られていた既成の老眼鏡と比べると、明らかにあかぬけたデザインは、これからの世代に歓迎されるMONOでした。
すぐに発売元に連絡し、西日暮里にあつた会社へとんで行くと、女性が2人それに60代の社長という小さい会社です。(失礼)
余談になりますが、2~3年後に女性社員から聞いた話です。この会社はある大手文具メーカー100%の子会社で、新商品発売のため設立されたそうです。
今思うに、最後の花道を親会社が社長に用意したという気がします。おそらく親会社に多大な貢献があつた方でしょう。
初面談にもかかわらず、委託で商品を出してくれることに
私は自身の商売現状を正直に話したところ、その好々爺然の社長は、初めての面談にもかかわらず、快諾してくれました。
お金がないので無理もとで、委託販売をお願いし、定価の60%が卸価格という条件で卸していただくことになりました。
当時の私の立場では、悪い条件ではありません。
むしろ良く取引していただいたと思うほどです。
(この時の取引条件については次回以降もでてきます)
ポスターやデイスプレイ用具を引き取り、多くない商品を手に持ち帰りやる気まんまんでしたが、 その時点では、確実に売れると自信が正直あつたわけではないです。
売れる!これはヒツト商品になる!!
その自信が確信にかわつたのが、数日後に出店した編み機の見本市(現在のミシンショー)です。
この時は会場にスペースがあるので、そこに販売台を4~5代並べて物販コーナーを設けてもらいました。
文字通り、出展でなく出店です。
個人業者1人につき1台だけの使用なので、ゴロゴロバツグでもつて来た商品「健康めがね」を並べます。
覚えてませんがサンプルを含めて、全部売れても10万~から20万円の量でしょう。
売れるか売れないか、なにせ初の販売ですので、委託商品を多量に、引っ張ってくるわけにもいかないのですよ。当然ですよね。
編み機の見本市なので年配のご婦人が多く、海外の、特に東南アジアの方が目立ちました。
そうそう私は初めて出す眼鏡だけでは心配なので、友人から借りてきた紳士用カフスセツト(¥1000)も用意してたのを思い出しました。
売れる自信が確信にかわつた!
「健康めがね」デビュー販売は,実はそのようなほのぼのな状況です。
でも開場すると昼過ぎから、カフスも眼鏡も売れるんですよ。
正直な話、予想外?の売れ行きでした。まだゲリラマーケテイングの入り口にたつたばかりのひよっ子です。
が物販小売りの楽しさ・面白さを少しは味わうことができました。
「健康めがね」は4時すぎには全て売れ、あわてて発売元に商品を取りに行くため、店を途中で閉めざるを得ませんでした。
発売元も驚いてましたが、以後試行錯誤を繰り返しながら、老眼鏡が売れるノウハウを身につけていきます。
#画像クリツクで商品詳細