直ぐ引越した方が良い建物・個々の防災力の強化(97)
被害が大きかった住宅とは?阪神大震災に学ぶ!
阪神淡路大震災の被害を見て、倒壊する住宅とはいかなるものかを,自身の目ではっきり
理解しました。
一つ目は鉄筋コンクリート住宅、木造住宅を問わず、建物の1階部分が下駄ばき住宅の建物は倒壊します。
勿論地震の規模によりますが、壁のない柱だけで2階以上を支えている建物は危険です。
ものの見事にあちらこちらで1階部分はペチャンコになつていました。
4階建てのマンションが3階建てに変わつていたのです。
地震の翌日から家族5人が身を寄せた妹の友人が住んでいたマンションは、地震で崩落した高速道路がある阪神国道沿いにあつたのですが、何一つ被害は受けた様子ではありませんでした。。
近くの大寺院の本堂や門が崩落していた地域にも拘らずです。
家主の地震対策を称賛する!
私たちがそのマンションで身を寄せていた時に、大家さんの奥さんが来られて水道断水で、屋上の貯水槽の水が心配だからなるべく使用を控えてください、と回つてきました。
さらにこのマンションは通常の2倍以上の費用をかけて、基礎工事や鉄筋を増やして建設しているとの事で、余震が続く中安心したのを覚えています。
兵庫県民のほぼ全員が、兵庫では地震は起きないと考えられていた時代ですから、家主の地震対策への立派な見識は称賛に値します。
一市井の家主の見識が店子の命・財産を守ったのに較べ、前のブログで挙げた政治家たちのお粗末さは際立ちます。
何万・何百万人の命・生活を任された政治家は、その責任の重さを自覚してもらいたいですね。
このようなマンションに住んでいた妹の友人に感謝するとともに、住居選びも時には命がけになることも学んだのです。
も一つは木造住宅に関してですが、屋根を本瓦で仕上げている建物です。
これらの住宅もほとんどが倒壊・半壊の被害にあつていたのです。
本瓦の重みが原因です。
私は初めて東京に出てきた時、東京の木造住宅は貧乏くさい建物ばかりと印象を受けた記憶があります。
それは関西の木造住宅が本瓦を使用した立派な建物に較べ、関東ではスレートを利用した屋根が貧相に見えたからです。
しかしこの度の地震で、関東では何故スレート屋根が多く使用されていたのか、その理由をおのずから悟りました。
それは大正時代に東京が、関東大地震で得た本瓦の重量の危険性を認識して、軽いスレート屋根を普及させていたのです。
これら2つの建物に住んでいる方は、命が惜しければ早急に移転されることをお勧めします。
個々人の防災力を高める!
諸事情で移り住むことができない方は、来るべき日にそなえてせめて室内での器物の転倒の危険性には十分対策を行つて下さい。
転倒事故を防ぐ準備を早急に
尼崎市の自宅が被害にあった親友は地震が起きた時、西日本へ出張中だつたのですが、家族の安否を確かめるため電話をしたのです。
奥さんと会話を始めると小学生の息子が彼の部屋から、「大丈夫じゃない!助けて!」と叫ぶのを聴き、あわてて新幹線にとび乗ったのです。
ずつと後に彼から聞いたところでは、息子が倒れてきたタンスの下敷きになつていたそうです。
幸い少しの怪我で済んだそうですが。
直接命に関わる怪我以外は、診療拒否される!
また家具の転倒や飛び散ったガラスの破片で怪我をすることも多いのです。
妹の友人も腕に怪我したので、手当てを受けるために病院へ行ったのですが、病院に歩いて来た怪我人は、治療されることなく皆すべて帰されたそうです。
ですから子供がいる家庭では応急処置も、家庭でできる準備を想定しておくことが必要となります。
救急車はまちがつても来ません。
東京直下型地震は2~3年以内に必ず起きる?
大正時代の地震の頻発状況を俯瞰すると、関東大震災の前には東北沖に大きな地震が起きたのち、徐々に地震発生地は南下してきて、最後に東京直下型が出現しているのが理解できます。
私は地震には素人ながら、東北大震災が起きてから一連の地震発生の流れに注目していますが、その後の状況はまさに関東大地震の発生時と酷似しています。
地殻変動による地震発生の頻発・南下状況によると、東京直下型地震は目前に迫つていると。
私はそれを今朝の地震で確信しました。
むやみに脅かすわけではありませんが、ほんの近い将来東京大地震は発生すると覚悟して、今すぐにでも対策を考え、警戒を怠らないことですね。
この様な予想は、競馬予想と違って当ってほしくないですが、
自分の命は自分が守る、家族の命は自分が守る、のは貴方しかいないのです。
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