取引口座開くもお付き合いにはお金もかかる!!!〔55〕
東急ストアーも業者を儲けさせるばかりじゃない!!!
東急ストアーに口座を開いて1~2年たつ頃だろうか、本部のバイヤーに翌月のローテーションをいただきにいつた時のこと。
「実は・・・・」と話を切り出されたのは、東急ストアーからのお願いだつた。
1年に数回行われるという、取引業者への売り上げアツプを目的にしたセールへの協力要請です。
つまりあなたたちも東急ストアーで儲けてばかりいないで、たまにはストアーからも購買して売り上げに貢献してくださいということなのです。
バイヤーには本部上司から売り上げのノルマを課されているので、それなりに必死に頑張らざるを得ないのです。
何しろ上司に覚えを良くしてもらわなければ、自身の出世に響きますからね。
どの企業の営業マンも身に覚えはあるはずです。
バイヤーへの協力を断れば、売り上げの良い儲かる店への催事に回されない報復?を受けかねません。
今の時代ではパワハラといわれそうですが、どの時代でも表ざたにならない案件は幾らでも存在します。
そのかわり、この時に売り上げノルマに協力しておけば、次回のローテーション表にはその1部でも補填できる、売上げ期待度バツチリの店が入ります。
バイヤーの売り上げノルマに協力して、売り場確保!!!
通常催事を行う各店舗は、それぞれ毎日の売り上げ目標があるので、売れない催事業者は歓迎されません。
しかし、店頭催事へ業者を配置する権限は、担当バイヤーが持つため、自身への協力を惜しまない業者は、売り上げが少ない時でも目をつぶつてくれることもあるのです。
この時私は韓国女性との結婚を控えて、三軒茶屋に新築マンションを借りたばかりで、電化製品を購入する予定がたまたまありました。
取引業者への2割引きセールということなので、大型冷蔵庫・洗濯機・レンジのほかに、彼女へのプレゼントのゴールドネツクレスなど約50万円分購入しました。
将来に向けての売り場確保を確かなものにする投資のひとつと考えていたのです。
しかし結婚後に目黒に眼鏡小売の店を持つことになり、東急ストアーでの催事販売を止めたので、その効果のほどは分かりません。
JR駅ナカ催事販売の出店はどのようにして??
今でこそ駅ナカ催事はJRの民営化に伴い、駅ナカの空スペースはショツプが立ち並び、催事スぺースもなくなるか、縮小しています。
当時は新橋・品川・新宿・東京駅にて催事販売しましたが、そのきつかけはJRの取引口座元業者から誘われて出店したもの。
口座元が一定期間(7日間前後)催事場所を取り仕切るのですが、口座元もJR担当窓口の責任者から、常に売り上げアツプのプレツシャーを受けています。
売り上げが悪いと催事販売から外されるので、口座元業者も自身の商材だけでなく、売れていそうな他の業者も催事販売に誘うことがあるのです。
口座元も傘下業者の新陳代謝を図ることで、売り上げの維持・増加を狙っているのです。
駅ナカ催事出店はお金かコネのある業者でないと難しい!!!
結論から言うと、JRと直接取引口座を持つのは、個人業者では不可能です。
私は口座元に誘われ出店していましたが、その時の手数料は25%~30%ほどでした。
出店者にしてみれば、売れれば歩率の高低はあまり気になりません。その歩率でも儲かればよいのですから。
ただJRの担当者は毎日一度は催事場所に視察?に来るのですが、その態度が偉そうにしているのですね。小役人の典型的な人物でした。
駅ナカ催事の窓口はJR退職者の天下り先で、取引業者からの袖の下や接待の多い、うまみのあるポストだつたのです。
民営化した現在はどうでしょうか?
口座元は大変だつたと思います。年に数回は海外旅行などの接待をしていたと聞きます。
その様な接待費用も、口座手数料の上乗せ%に入つていると、当時は納得していたものですが。
#画面をクリツクすると、商品詳細が見れます#