ゲリラマーケティングに活躍の場!パソコン・スマホなしでも稼げる物販小売りの魅力[2]
ゲリラマーケティングの試行錯誤
1982~3年はとにかく売れそうな商材(商品)を探し出し、さまざまな見本市に出展・販売しながらゲリラマーケティング(GMG)を試した。
あなたに聞きなれない用語かもしれませんが、ブログでは見本市・展示会を舞台にした物販の意味に捉えてください。
その会場で知つたのが、前出の実演販売の神様S氏です。
S氏の小間の前はお客(観客)でごつたがえし!
何の見本市かは忘れたけど、自身の小間を離れて他の小間を見学というか、新たな商材探しを兼ねて、ブラブラしていた時のことです。
ある一つの小間の前がものすごい人で、中が覗けないくらい混雑しているのを発見したのです。
それがS氏が実演販売してた小間でした。
商品は普通に家庭で使う包丁です。
一見何の変りもない包丁の効能を、鮮やかに実演販売してたのです。
ただ料理で切るだけを求められる包丁は、他の調理器具とは違い、その性能を比較表現するのは困難です。
S氏の実演販売はマジックショーか!!
S氏は包丁を、まるでマジックショーを披露するがごとく、観客?を意表を突く演出で虜にしてたのです。
展示台には高さ50cm、幅30cmほどの直方体の、切れ端廃材アルミで固めた物を置き、時には包丁を,ガンガン叩いて刃こぼれがないのを見せるのです。
(この演出には、刃こぼれしないようにするテク二ックがあるのですが)
また厚さ5~6mm・幅10cmの木材板を、魚の骨に見たてて、いとも簡単に切つて見せます。(これにもちょつとした準備が必要です)
そうして痛めつけた包丁を、今度はトマトの皮を包丁の重さだけで繊細に切り、さらに用意した新聞紙を刃先で薄く、そぎ落としてみせるのです。
また家庭でよく食べるチーズや食パンを使い、実演の包丁の使いよさをアピールします。
余談ですが彼には、実演での食パンにはこだわりをもち、必ずドンクの食パンを使用していました。
後に彼の仕事を手伝ったおりには、よく銀座のドンクに買いに行つたものです。
何故こだわるのか理由を聞くと、切った後の表面が他のブランドの食パンとは違う、というのです。
たったそれだけの理由で?名人はそれほど自身の仕事にこだわりがあるのでしょう。
私には近くのコンビニの食パンでも構わないと思うのですが、素人と神様の違いでしょうか。理解が難しいとこですね。
彼は観客?に対して、この包丁を購入してくださいとは、ぜつたい言いませんでした。
実演後に、この包丁を買って帰れば奥さんは喜びますよ、とせいぜい言うくらいです。
それでも一通りの実演が終わると観客?は、後ろ手で握りしめていたお札を、我先に出して包丁を求めるお客様に変貌です。
私はその光景を羨ましく思う気持ちと、半面彼の包丁を売りさばく技量に圧倒され、彼との商売人としての彼我の差に、打ちのめされました。
S氏も初めて出展の「国際ホテル・レストランショー」
その後彼の小間に、いくどか実演販売を見に行ったりしているうちに、出展している同じ物販業者ということもあり、話をするようになりました。
そんな時、今度晴海で「国際ホテル・レストランショー」に出展するので、仕事が暇ならその期間、販売の手伝いをしてくれないか、と彼から頼まれました。
彼もこのショーは初めて出展なので期待している様子でした。
実演の助手ではなくその傍らで、お客様から代金をいただき、商品の包丁を袋に包んでお渡しするだけの手伝いです。
相場よりもよいアルバイト代も理由ですが、彼の実演商売のノウハウを身近に見られるのは、それ以上に関心があつたのです。
ただし私には彼の実演販売を真似して、商売することは考えていませんでした。
真似しようにも、彼の神業的な実演にはとうてい,およびつかないですし、その技は彼一代のものです。
実演中心の販売よりも、誰もが販売できる形を考えてたのです。
これぞ物販のだいご味!!スマホもパソコンも要らん!!
今はたまたま実演販売のS氏の仕事をお話ししてますが、勘違いしないでね。
あなたを実演販売の仕事に引きずり込む業界の回し者ではありません。
ブログの趣旨は物販小売りは面白いし、大きく稼げるし、誰でも始めることができるのを、知ってもらうためなのです。
国際ホテルレストランショーとは
彼が初めて出るこのショーは、ホテル・旅館等の宿泊業、レストラン、カフェなどの飲食業に向けた厨房機器、客室備品、サービスシステムの見本市で、日本最大規模で長い伝統を誇ります。
(今年は2月19日~22日、東京ビツグサイトで開催。906社2300を超えるブースの出展があつた)
当時は晴海の国際展示場でしたが、現在と同じく4日間開催でした。
見本市来場者には、ホテル・旅館・レストラン・居酒屋など飲食業経営者も多く来場します。
又そこで働くシェフや料理長もやつて来るので、社会的に地位もあり、裕福な客層の人が多いのです。
S氏はいつもの家庭向けの包丁以外に、プロ向けの本格包丁や高級包丁セツトを準備し見本市を迎えたのです。
気負いのほどがわかる、通常の倍の2小間出展です。
S氏一人で1日200万円を売り上げる
何しろ客層にぴつたりマッチする料理包丁ですから、朝一から実演販売にたかるお客様が絶えません。
プロの料理人も多いため、2~3万円の本格包丁も飛ぶように売れます。S氏も私もたちずくめで、休憩なしの4日間でした。
最高に忙しかつた日曜日の売り上げは、200万円を超えてました。
S氏一人で200万円を売り上げたのですよ。彼も今までで最高の売り上げだと。
なんせ売上金は足元の段ボール箱に、投げるようにいれるのですが、途中お札がはみ出るのでなんども押さえつけるほどです。
本当は足で踏みつけられれば、凄い快感だろうなあ、と。さすがに大勢の人の前ではためらわれました。
見本市情報
3月5日~8日 JAPAN SHOP 東京ビツグサイト(TBS)
有料だが一般人入場可。
3月5日~8日 FOODEX JAPAN 幕張メッセ(MHM)
関係者のみ
3月5日~8日 和食産業展 同
3月6日~7日 京都インターナショナル・ギフトショー 京都市勧業館
ギフトショーは入場無料なので、関西の方は商材探しにどうぞ。一般人入場可。
3月6日~8日 フランチャイズ・ショー (TBS)
フランチャイズ希望者は必見。入場無料。一般人入場可。
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