見本市販売だけじゃない!ゲリラマーケツターの販路開拓[18]
結婚の仲人を頼み販路を獲得した友人!!
見本市販売で知り合い、同じ年の友人・SG氏がいた。
財布やクリアファイルを販売し、商売歴は私より全然長い。
私は見本市がない時は、他で販売する場所も少なくて、彼が出店している大きな書店によく遊びにいつた。
書店の店頭で販売している彼は、つい2年前に結婚したばかり。
千葉のマンションにもよく遊びに行き、見本市があるときには、東京駅近くの雀荘で徹夜麻雀が常。
彼の奥さんは出店してた書店、O秀堂の社長の姪なので、結婚式ではその社長に仲人をお願いしたという。
彼の如才なさは、都内に数店舗を構える書店の店頭で、商売の販路を抜け目なく確保したことだ。これもゲリラマーケテイング??
仲人をお願いしたことで、生活の地盤が確保できたのです。
彼をよく知る友人は、社長の姪と結婚すれば、仲人の社長も姪のために、生活を気にかけてくれるからなと感心しきり。
多分彼もそれを計算していたのかもしれない。
神田の大書店OO堂で販売できた―その秘密とは?
大書店の社長同士の縁なのか、どうかは知らないけど、彼は神田神保町にあるOO堂本店で、財布やファイルを販売できることになつたのは、その後まもないころです。
辞書のOO堂として有名な老舗書店で販売できるようになり、最初の頃は1ケ月に10日間だつたのが、いつの間にか常設になっていました。
常設になれば月200~300万円の売り上げが見込まれ、そこの売り上げだけで普通に生活できます。その様な場所は余程のコネがない限り参入できることはありません。
ここでも彼の如才なさは発揮されていました。
当時OO堂本店で販売部門の責任者はGN氏でしたが、彼はOO堂の広報部長も兼任しており、押し出しも堂々とした40代の紳士です。
OO堂地下のレストランで、友人のSG氏と食事したおりには、海外土産の酒を見せて、この酒はOO新聞の広報担当にあげるものなどと,顔の広さを何気に自慢していました。
友人SG氏は接待でサイパン旅行にも案内したり、私もなんとかおこぼれをもらえないかと、GN氏・友人SG氏ら業者7~8人で台湾旅行もしました。
そのおかげかどうか分かりませんが、一度だけOO堂の入口外で、夏にサングラスを売らせてもらいました。
ただグラサンをかけるような、トッポイ若者はいませんので赤字でしたが。
接待の裏には、危険な落とし穴ー売れる場所取りをめぐる非情な現実!
SG氏のOO堂の商売は順調そのもので、前述の彼をよく知る友人は、SG氏は最近新車を購入したのは良いけど、車種がプレジデントだという。
いくらなんでも商売人が乗る車じゃないだろうと批判気味でした。その様なとき、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
OO堂の担当者GN氏が、実家の近くの鉄道橋から飛び降り自殺したのです。翌日には大手の朝刊にも出ました。
自殺の原因は不明とのことでしたが、そのうちに業者仲間から事実が流れるともなく、漏れてきました。
真実なのか私には確かめようがないですが、流れてきた噂は
「OO堂1Fでの出入り業者の売り上げ管理の責任者GN氏が、OO堂が契約している売上金の手数料(%)を上乗せしていて、その差額を自らの懐に入れていた。
その事実が発覚し、飛び降り自殺で責任をとったのではないか」ということでした。
昔の話ですが、デパートの仕入れ部長になれば5年で家が建つと話がありました。
売れる場所をめぐつても業者間の競争は、商売始めの方には想像つかないかもしれません。
よく売れる場所は、担当者に売り上げの一部を上納してまでも、業者特に個人業者は確保したいので、GN氏のような事件も起きたのだと思います。
人気の販売場所は出入り業者の間でも様々な利害関係が存在するのです。
面識のない新参業者が玄関払いを喰らうのは当たり前,という現実が分かつて頂けたでしょうか。
初対面でも、売り上げの5%をあなたの懐に差し上げますと言えるなら、取引に乗ってくれるかもしれません。
貴方がどこのバイヤーからも、是非うちの店で販売させてくれ、と言われるような商品を扱っていれば話は別ですが。
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