商売に安住の地はない!!常に成長を続けることが守りに通じる!!〔62〕
大企業も個人企業も成長がなくなれば倒産だ!!
2002年には柳井正は、フリース事業の販売不振が招いた経営危機の責任を取る形で社長の座を降ります。
若手に経営を任しましたが、2005年には再度社長に復帰して陣頭指揮にあたります。
この間の経緯は自伝や書物に記されているので省きますが、彼の事業への経営意欲が前にもまして膨れてきた、というのが本当です。
ユニクロを世界企業にする夢がふつふつと湧いてきたのではないでしょうか。
彼の語録によると、「会社は期限あるものゆえ、環境・変化に対応して絶えず変化させて、いかなければ生き残つていけない」。
つまり現状維持する経営には納得できない性分なのです。
新しい事業の芽を出し続けない限り、賞味期限が切れればそこでお終いという、彼の経営哲学に従えば、ユニクロは今後も世界企業No.1を目指し、前進するしかないのです。
グローバル企業へと導いた彼と比べて私は??
小さな眼鏡店主にすぎなかつた私と彼を較べるには、はなはだおこがましいのですが、最近彼の自伝など読むと、商売初期の行動が同じようなプロセスだつた、のに驚きです。
商売する上での利益率・回転率・商品選びから、独自商品の開発・海外から安い商品の輸入・海外製造へ着目など、当時私が実行したことが、規模こそ違え同じ発想なのです。
時期も重なります。
これくらいは誰でも考えつくだろうとは思いますが、その後の彼の発展に比べて、私との天と地の差はどこでついたのか?
自身を自ら枠の中に閉じ込めるな!!
私の自己分析では、自分は他の人を引き付けるリーダーシップや魅力はない・人を使う能力もないのが理解できていました。
それゆえ個人商売を選んだのですが、人が使えないのであれば、店を増やして他人に任せることなど出来ないのですから。
自分の人生は自分の思うがままに、他人に迷惑を掛けない限り自由に生きたい、というのが私の願いでした。
このような生き方が通用する世の中があるわけないのに、未熟な私はまじめに思っていたのです。
人を雇えばその生活に全てとは言わないけれど、責任が出てきます。その重荷に耐える覚悟はあるか。
結婚すれば相手の人生にも責任が生じます。
私にはこの責任をまつとうする覚悟がないのが致命的な欠点だつたのです。
ユニクロの柳井正といえども、広島市内で商売をしているときから、世界的な企業を目指していたわけではないのです。
というより現実は、毎日の商売に追われて、そのような途方もない夢なぞ描く暇もないのが実情。
日々の商売を通じて、より売り上げを上げるには?より利益を上げるには?その方策に余念がありません。
彼には27歳で父から家業の一切を任され、家族への責任もありましたが、商品を買った・売ったが好きという根っからの商売人なので、商売の苦労は感じなかつたといつてます。
自分自身で企画・販売して儲ける小売業への意欲は、面白さもあいまつて売り上げは伸びます。
自身が考え付いた、仕入れから販売までの商法が功を奏し1998年には東京・原宿に旗艦店舗を開店、翌年のフリースの大ヒツトにつながるのです。
この期間彼は外部にも人材を求めて、彼中心の経営体制から脱脚をはかり、個人商店から本当の意味での企業経営を目指すのでした。
「経営者とはしつかりした目標を持ち、計画を立てその企業を成長させ、収益を上げる人のこと」
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